日本の歴代最積雪ランキングTOP15の地点の、積雪と降雪を各種ランキング形式で比較しています。
各ランキングには比較が分かりやすくなるよう、以下のマーカーが打ってあります。
北海道=● 青森県=● 山形県=● 福島県=● 新潟県=● 長野県=●
同じ日本ランカー(ボクシング!?)でも、実状では色々な違いがあることが分かります。
ぜひご覧ください。
参考:気象庁
また、管理人はフリーランスのWebエンジニアを目指したブログも書いており、仕事のことや生活のことを、お笑いを交えて書いております。
ご興味ある方はぜひ↓↓(面白いかどうかはお任せ致しますm(_ _)m)
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2024/11
管理人:さぁさ
歴代最積雪ランキング TOP15
まずはこちら、調べるとよく見かけるランキングです。(管理人も約10年くらい前(2014年ごろ)に出会いました)
順位 | 地点 | 積雪深 | 観測年月日 |
---|---|---|---|
15位 | ●幌加内 (北海道) | 3m24cm | 2018年 2月25日 |
14位 | ●桧枝岐 (福島県) | 3m39cm | 2015年 2月15日 |
13位 | ●只見 (福島県) | 3m41cm | 2013年 2月25日 |
12位 | ●大井沢 (山形県) | 3m48cm | 2000年 3月1日 |
11位 | ●安塚 (新潟県) | 3m50cm | 1984年 3月8日 |
10位 | ●野沢温泉 (長野県) | 3m53cm | 1984年 3月22日 |
9位 | ●湯沢 (新潟県) | 3m58cm | 2006年 1月28日 |
8位 | ●関山 (新潟県) | 3m62cm | 1984年 3月1日 |
7位 | ●小出 (新潟県) | 3m63cm | 1981年 2月28日 |
6位 | ●高田 (新潟県) | 3m77cm | 1945年 2月26日 |
5位 | ●十日町 (新潟県) | 3m91cm | 1981年 2月28日 |
4位 | ●津南 (新潟県) | 4m19cm | 2022年 2月24日 |
3位 | ●肘折 (山形県) | 4m45cm | 2018年 2月13日 |
2位 | ●守門 (新潟県) | 4m63cm | 1981年 2月9日 |
1位 | ●酸ヶ湯 (青森県) | 5m66cm | 2013年 2月26日 |
年間最積雪平均ランキング比較
続いて、毎年の最積雪深の平均ランキング比較です。
順位 | 地点 | 積雪深 |
---|---|---|
15位 | ●高田 (新潟県) | 1m49cm |
14位 | ●安塚 (新潟県) | 1m86cm |
13位 | ●幌加内 (北海道) | 2m1cm |
12位 | ●小出 (新潟県) | 2m6cm |
11位 | ●桧枝岐 (福島県) | 2m11cm |
11位 | ●湯沢 (新潟県) | 2m11cm |
9位 | ●関山 (新潟県) | 2m13cm |
9位 | ●野沢温泉 (長野県) | 2m13cm |
7位 | ●十日町 (新潟県) | 2m25cm |
6位 | ●只見 (福島県) | 2m35cm |
5位 | ●大井沢 (山形県) | 2m59cm |
4位 | ●守門 (新潟県) | 2m68cm |
3位 | ●津南 (新潟県) | 2m75cm |
2位 | ●肘折 (山形県) | 3m24cm |
1位 | ●酸ヶ湯 (青森県) | 3m92cm |
先ほどのランキングで6位だった新潟県の高田が最下位となっています。
なぜこうなったのでしょうか??
それもそのはず、新潟県の高田は上越市にあり、海岸から直線距離でおよそ7.4kmしかなく、標高も13mしかありません。
新潟県 高田(Googleマップ)
気温は私が毎シーズンアメダスを見ている感じでは、私が住んでいる名古屋より2~3℃低いといったところです。
そのため、西高東低の冬型の気圧配置となり、雪雲がやってきても、みぞれもしくは雨となっているか、
雪が降って積雪があっても、気温が高いため、冬型の気圧配置が緩むと積雪高がすぐに落ちてしまうことが影響していると思います。(気象予報士にでもなろかな??ムリか ^^;)
ではなぜ「歴代最積雪ランキング TOP15」で6位となったのでしょうか??
こちらに関しては、この新潟県高田という地点は観測の歴史が長く(統計を見てみると1922年から観測開始、他の地点は1976年から)、
この50年ほどの長い期間に、相当な大雪が日本に訪れたということのようです。(1945年豪雪 参考:Wikipedia)
なので、この1945年豪雪時には、他の地点(津南や十日町、更には群馬県藤原、岐阜県白川など)でもかなりの積雪を記録した可能性がありますが、当時は観測をしていないため、ランキングはされていないということです。
「歴代最積雪ランキング、6位」から想像されるイメージとは、少し違ったものになったと思います。(私もそうなってました)
また、他の新潟勢も順位を落としているところがありますが、これも高田と同じく、新潟勢自体が他の地点に比べ、標高・北緯ともに低いことが影響していると思います。(新潟勢の平均標高は204m)
比較的気温が高い傾向で、雪雲が来てもみぞれもしくは雨となっているか、雪が降り積雪があっても、積雪高がすぐに落ちてしまうか。
なので暖冬が来てしまうと、一気にその年の積雪が落ちてしまいます。(2020年の新潟県の最積雪深は安塚=46cm、小出=43cm、高田=23cm)
一方、青森県の酸ヶ湯については、こちらのランキングでも1位となっており、毎年高い積雪高があることが分かります。
最降雪ランキング比較
各地点で最も降雪のあった年のランキング比較です。
順位 | 地点 | 年間降雪深 | 観測年 |
---|---|---|---|
15位 | ●高田 (新潟県) | 14m94cm | 1986年 |
14位 | ●小出 (新潟県) | 16m52cm | 1986年 |
13位 | ●関山 (新潟県) | 18m86cm | 1984年 |
12位 | ●大井沢 (山形県) | 19m25cm | 1984年 |
11位 | ●津南 (新潟県) | 20m29cm | 2006年 |
10位 | ●桧枝岐 (福島県) | 20m35cm | 1996年 |
9位 | ●守門 (新潟県) | 20m37cm | 1981年 |
8位 | ●安塚 (新潟県) | 20m46cm | 1984年 |
7位 | ●湯沢 (新潟県) | 20m63cm | 1984年 |
6位 | ●只見 (福島県) | 20m89cm | 1983年 |
5位 | ●野沢温泉 (長野県) | 21m13cm | 1986年 |
4位 | ●肘折 (山形県) | 21m49cm | 1986年 |
3位 | ●十日町 (新潟県) | 21m59cm | 1987年 |
2位 | ●酸ヶ湯 (青森県) | 23m76cm | 1996年 |
1位 | ●幌加内 (北海道) | 25m33cm | 1994年 |
こちらのランキングでは、特に目立ったものはないかと思いますが、管理人が少し驚いたのは1位が酸ヶ湯ではなく、北海道の幌加内だったことです。
こちらも毎年アメダスを見ている限りではここまで降っている感じではないのですが、「こんなに降った年があるんだぁー!!」って。(以上!!)
年間降雪平均ランキング比較
毎年の合計降雪の平均ランキング比較です。「毎年○mくらい雪が降るよ」という指標になります。
順位 | 地点 | 降雪深 |
---|---|---|
15位 | ●高田 (新潟県) | 5m78cm |
14位 | ●安塚 (新潟県) | 8m96cm |
13位 | ●小出 (新潟県) | 9m45cm |
12位 | ●十日町 (新潟県) | 10m66cm |
11位 | ●湯沢 (新潟県) | 10m99cm |
10位 | ●関山 (新潟県) | 11m3cm |
9位 | ●野沢温泉 (長野県) | 11m41cm |
8位 | ●桧枝岐 (福島県) | 11m57cm |
7位 | ●幌加内 (北海道) | 12m31cm |
6位 | ●只見 (福島県) | 12m43cm |
5位 | ●守門 (新潟県) | 12m55cm |
4位 | ●大井沢 (山形県) | 12m60cm |
3位 | ●津南 (新潟県) | 12m98cm |
2位 | ●肘折 (山形県) | 15m9cm |
1位 | ●酸ヶ湯 (青森県) | 16m47cm |
こちらも積雪平均ランキングと同様、新潟県の高田が少し離される結果となりました。
積雪平均と降雪平均のランキングは比較的一致しており、毎年雪が多く降り、高い積雪が観測される地域はどこなのかがよく分かります。
酸ヶ湯はこちらのランキングでも1位となっており、まさに「雪の王」ということが分かります。(アナと雪の酸ヶ湯(*'ω'*) ちょっと世界観違うかぁ)
ハイシーズン(12月~3月)
合計降雪平均ランキング比較
ハイシーズン(12月~3月)での、合計降雪の平均ランキング比較です。
順位 | 地点 | 降雪深 |
---|---|---|
15位 | ●高田 (新潟県) | 4m23cm |
14位 | ●安塚 (新潟県) | 7m88cm |
13位 | ●小出 (新潟県) | 8m81cm |
12位 | ●十日町 (新潟県) | 9m49cm |
11位 | ●幌加内 (北海道) | 10m16cm |
10位 | ●湯沢 (新潟県) | 10m34cm |
9位 | ●野沢温泉 (長野県) | 10m41cm |
8位 | ●関山 (新潟県) | 10m55cm |
7位 | ●桧枝岐 (福島県) | 10m77cm |
6位 | ●只見 (福島県) | 11m38cm |
5位 | ●守門 (新潟県) | 11m41cm |
4位 | ●大井沢 (山形県) | 11m43cm |
3位 | ●津南 (新潟県) | 12m30cm |
2位 | ●肘折 (山形県) | 13m39cm |
1位 | ●酸ヶ湯 (青森県) | 14m5cm |
こちらも積雪平均&降雪平均のランキングと大方一致しております。
合計降水平均ランキング比較
ハイシーズン(12月~3月)での、合計降水量の平均ランキング比較です。
降雪の元となる降水が、どれくらい降っているのかを示しています。これに氷点下が加わって初めて「降雪」となります。
順位 | 地点 | 降水量 |
---|---|---|
15位 | ●酸ヶ湯 (青森県) | 447.9mm |
14位 | ●幌加内 (北海道) | 469.8mm |
13位 | ●桧枝岐 (福島県) | 483.3mm |
12位 | ●津南 (新潟県) | 741.6mm |
11位 | ●野沢温泉 (長野県) | 764.9mm |
10位 | ●関山 (新潟県) | 847.2mm |
9位 | ●湯沢 (新潟県) | 1002.9mm |
8位 | ●只見 (福島県) | 1005mm |
7位 | ●大井沢 (山形県) | 1121.6mm |
6位 | ●小出 (新潟県) | 1195.1mm |
5位 | ●安塚 (新潟県) | 1201.1mm |
4位 | ●十日町 (新潟県) | 1230.1mm |
3位 | ●肘折 (山形県) | 1301.9mm |
2位 | ●高田 (新潟県) | 1363.1mm |
1位 | ●守門 (新潟県) | 1434.3mm |
本サイト最大の見せ場である、ハイシーズン降水平均ランキングです。
なんと、これまで多くのタイトルを取り、「雪の王」とまで呼ばれた(私が呼んでるだけ)青森県の酸ヶ湯が最下位という結果に…
なんというコスパの良さ!!(いや感激するんかい!!)
そしてその次に北海道の幌加内が来ていることからも、北海道や青森ではいかに少ない降水で、降雪や積雪になっているのかが分かります。
ただ、個人的には雪が降っているところも好きなので、新潟県とその周辺エリア(略して新潟圏!!)推しです。
そしてその新潟圏はさすがです。高田をはじめ、バンバンに降っています。(南岸低気圧の場合も雨なこともあるが)
※南岸低気圧:日本の南岸を東に通過する低気圧。日本海側に雪をもたらすこともあるが、西高東低の冬型の気圧配置と比べると気温が高く、雨なこともある。
ハイシーズン(12月~3月)になると、西高東低の冬型の気圧配置となりやすく、日本海でできた雪雲が次々と日本に押し寄せてきます。
そして、ちょうどユーラシア大陸からの風向きによって、新潟圏に多くの雪雲がやってくるという訳です。
こうなってくると、新潟圏での降雪&積雪がグングン上がっていきます。(特に新潟)
1月では、48時間や72時間雪が降りっぱなしというのが何回か訪れ、短期間で一気に積雪が上がります。(近年だと福井豪雪のような雪。いわゆるドカ雪)
そしてこういった時に、歴代最積雪ランキングに入るような地域が現れ、記録を更新していくのです。
西高東低 冬型の気圧配置
しかし、それでもハイシーズンを通して酸ヶ湯の方が降雪があるとは!!
雪の女王、酸ヶ湯。いつか自分の車で行ってみたい。(山形県の肘折は行きました)
ハイシーズン外(4月~11月) 合計降雪平均ランキング比較
ハイシーズン外(4月~11月)での、合計降雪の平均ランキング比較です。
順位 | 地点 | 降雪深 |
---|---|---|
13位 | ●高田 (新潟県) | 2cm |
12位 | ●安塚 (新潟県) | 15cm |
11位 | ●小出 (新潟県) | 26cm |
10位 | ●関山 (新潟県) | 30cm |
9位 | ●十日町 (新潟県) | 32cm |
9位 | ●湯沢 (新潟県) | 32cm |
8位 | ●野沢温泉 (長野県) | 51cm |
7位 | ●守門 (新潟県) | 87cm |
7位 | ●津南 (新潟県) | 87cm |
6位 | ●只見 (福島県) | 1m2cm |
5位 | ●大井沢 (山形県) | 1m12cm |
4位 | ●桧枝岐 (福島県) | 1m34cm |
3位 | ●肘折 (山形県) | 1m42cm |
2位 | ●幌加内 (北海道) | 2m10cm |
1位 | ●酸ヶ湯 (青森県) | 2m93cm |
こちらはさすがに新潟勢は苦しい結果となりました。(人によっては嬉しいか ^^;)
新潟勢は標高・北緯ともに低く(平均標高は204m)、4月以降ともなれば降雪はなくなってきます。
一方の東北&北海道勢は標高もしくは北緯の差が出ているというところでしょうか。
…というか青森の酸ヶ湯は北海道の幌加内より更に80cmも降雪があるんですね。(管理人も初めて知りました)
この酸ヶ湯という地域は、八甲田山の南西のところにあり、標高は先ほどの通り890m。とにかく気温が上がりにくい地域で、「ハイシーズン期の最高気温でも北海道のどの地域よりも低い」ということが普通にあります。
気象庁の1月・日別の平均値を見ても、1日~31日の最高気温は-4.2~-5.3℃。同条件の北海道-幌加内が-3.0~-4.0℃と、
本サイトで挙げている地域の中では、最も降雪&積雪にとってベストコンディションなのが、この酸ヶ湯という地域なのです。
また、本サイトを作るにあたり追加で調べて分かったのですが、何と6月の平均降雪が2cmになってるんですよね。
え??6月って雪降るの…??ゲレンデでも聞いたことないけど…。
6月でも雪が降る地、酸ヶ湯…。ますます行ってみたい。(酸ヶ湯温泉さん優待券くれないかな♨)
青森県 酸ヶ湯(Googleマップ)
終わりに
いかがでしたでしょうか。
「歴代最積雪ランキングTOP15」と言っても、各地域の雪の積もり方や降り方(あと統計)には、これだけの違いがあります。
私もアメダスを見始めた頃は、これほどの違いがあるとは思いませんでした。(特に統計は意外でした)
ぜひ、
「せっかく歴代最積雪ランキングを見て雪景色を見に来たのに、思ったよりないじゃないか」
とならぬよう、このまとめを参考にしてもらえればとも思います。(そういった人はほとんどいないかもだが (>∀<)/ )
それでは(^^)/~~